テレビと勉強
最近の子供たちだと、小さい頃から気付いたらテレビにべったりだった、
という子供さんも多いようです。
親御さんが家事をしている間、どうしても子供が
テレビを見ているしかないという状況も十分に考えられる、一般的な家庭の様子です。
もちろん、「テレビ」=「子供に悪影響」と単純には言えません。
しかし、子供の勉強ということを考えたとき、やってはいけないことが2つあります。
1つは、子供が勉強する時間に、親がテレビを見ることです。
「勉強しなさい」と子供を子供部屋に追いやって、
聞こえる範囲の居間などで親がテレビを見てキャッキャと笑っていては
子供が勉強に集中できるはずはありません。
2つめの話として、子供に対する「寝る前の3時間ルール」を作ってほしいのです。
寝る前の3時間の間に刺激の強いテレビ番組を見ると、
その日に勉強した内容が寝ている間に飛んでしまうからです。
人間は睡眠中、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。
レム睡眠時には身体は休息していますが、脳は働いています。
そして基本的には睡眠直前のものから順々に記憶に定着させていきます。
そこに、特に印象の強い記憶があると、その内容が優先的に定着します。
したがって、寝る直前に刺激の強いテレビを見るのは、
その日のせっかくの勉強内容を定着させるのに、とても邪魔なものになるのです。